2010年10月11日【F1】アグレッシブな日本人
こんなドライバー、久しぶりに見た気がします。
以前からマシンを壊すくらい(笑)攻めた走りを続けていた小林可夢偉選手。
シーズン中盤で歯車がかみ合ってからは入賞/ポイントゲットを立て続けに記録していました。
10月8〜10日にF1日本グランプリが鈴鹿サーキットで行われました。
フリー走行から予選までは思うように振るわず、チームメイトの後塵を拝すことの多かったレースウィークでした。
延期により日曜朝に行われた予選は14番手。
しかし、決勝1周目で自分のすぐ近くで起きた事故を巧みにかわし11番手。
その後もアグレッシブに攻め続け次第に順位を上げる彼の姿は、かつての日本人ドライバーには見られないものでした。
後半にソフトを選択したタイヤ戦略もぴったり決まり、彼の速さは増すばかり。
鈴鹿のヘアピンでアウトから抜くシーンは、20年以上のF1観戦歴を持つ私でもあまり記憶にありません。
私もいつの間にか握り拳をして彼を応援、順位を上げた時は思わずガッツポーズをしていました(笑)。
結果は、上位陣ではレッドブルのセバスチャン・ベッテルが優勝。レッドブルチームのワンツーでした。
そして可夢偉選手は7位入賞。
選手権を争うトップ5以外は誰にも抜かれずに得られた順位でした。
土曜の予選中止時にも観戦に来たファンへの謝罪と感謝を忘れない彼の姿。
24歳という若さや才能に驕ることのない愛嬌ある性格は、誰からも好かれることと思います。
アグレッシブさを保ちながらも、しっかりと結果を残す・・・。
将来に大きな期待を抱かせる、久々にワクワクするドライバーが出てきました。